今日も暑い
とても暑い
熱風にまぎれて悪臭を放つごみ処理場の焼却炉
鼻に手ぬぐいを押し当てて、熱と匂いをごまかしながら、
受付でもらった可燃ごみの札をおじさんに見せる
「可燃ごみね。はいよ」
「あと、ペットボトルと瓶が少しなんだけど」
「いいよ、持ってってやるよ」と、おじさんは、
ペットボトルと瓶の入ったビニール袋も受け取ってくれる
リサイクルごみは、隣の建物まで持って行かなきゃならないんだけれど...
「ありがとうございます」と頭を下げる私の地下足袋に気がついて、
「あれっ、それ何?何スタイル?」と、おじさん
「庭仕事スタイル」と、私
「かっこいいね」と、おじさん
私のペットボトルと瓶のビニール袋片手に...
ここのおじさんたちは、いつだって気持ちがいいんだから
いつだって誇らしげに快活に仕事しているんだから
生ゴミの煮えたぎるような悪臭の日も、
うっとおしい雨の日も、
指先が凍てつく寒い日も、
いつだって、私はおじさんたちに元気をもらう