会話補助装置「レッツチャット」の生産が中止になる、と聞いて
製造元のパナソニック社に存続のお願いをするため
山元加津子さんが署名を集め始めた、と
友人の鶴田紀子さんから送られてきたメールで知った
すぐに全国の友人や知り合いに協力のお願いメールを送信した
こんな動きが全国のあちこちで生まれたことだろう
広がり続ける署名の輪は、パナソニック社にいち早く伝わり
「レッツチャット」は結局存続することになった
会話補助装置、で思い出すのは君のこと
君は9歳だった
「トーキングエイド」という補助具は、君の分身だった
鉢に花を植えよう、という活動を一緒にしたとき
君は、その「トーキングエイド」を通して
「花の品種は何ですか?」と聞いて来た
9歳の君が品種の話をするとは
私は度肝を抜かれた
そして、今思う
もし、あの「トーキングエイド」という分身が傍にいなかったら
私は君のその質問に出会えたのだろうか、と
「レッツチャット」の署名の話が来た時
すぐに君のことを思い出していた
だから、「レッツチャット」は生産中止になって欲しくなかった