<   2011年 11月 ( 12 )   > この月の画像一覧
となりの神さま~243人目~
手直しして使い切ること

花っこクラブで使わせていただいている温室の寒冷紗やビニールが
10年経った頃から、あちこち破れはじめました。
白い寒冷紗は垂れ下がり、温室の中はまるでお化け屋敷の様
外のビニールは一旦破れはじめると、風に煽られてどんどん傷みます。
暖かい季節には、「風通しがいいね」なんて笑っていられても、
冬が近づくにつれて、「今年の冬の花っこクラブはどこで活動しようか」と
暖かい居場所を探し始めます。
それは、図書館だったり、商店街のオープンスペースだったり...
数年前から、修繕費を市の予算に組み込んでもらえないか、
温泉も動いてくれてはいますが、現状は変わりません。
業者さんの見積もりでは、100万円かかるそうです。
去年は、ワークまほろばさんが、どこかで調達してくれたビニールで
リュックさんが一面張り替えてくれて、少し寒さをしのぐことができました。
でも、今年は、いよいよ広い側面の4分の3くらいが大きく開いてしまいました。
寒さも加わり、何だかみすぼらしい寒々とした光景になってきていました。
「ビニールを調達できたら、またリュックさんに張ってもらえるかな」と
ワークまほろばの大菅さんはつぶやきます。
そして、今年は、業者さんから新品のビニールを購入してくれました。
先日、雪まじりの突風が吹く中、リュックと大菅さんと遥子ちゃんの3人で、
高い高い梯子を使って張り替えてくれました。
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その日は、ちょうど花っこクラブの日でもありました。
私は、突風にあおられて梯子から落ちたらどうしよう、ともう気が気ではありません。
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そして、新しいビニールの面積が増えるにつれて、
温室の中の空気がどんどん暖かくなって行きます。
張り替え終えてすっかり穴がふさがった時の温室で、私たちの心もポカポカでした。
一緒にお茶を飲みながら、「誰かお礼の言葉を言いましょうか」と誘うと、悟史君が手を挙げます。「今日は、お寒い中僕たちのためにビニールの張り替えをしてくれて本当にありがとうございました」
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自分の身体が使えること
自分の手が使えること
とても大事なことだな、と思いました。
お金で解決することは簡単だけれど、
お金がないからできない、になりがちだけれど、
修理しながら、しかもあまりお金をかけないで使い切る、という気持ちを
私たちは、リュックさんからいつも学ばせてもらっているのです。

そっとリュックさんに近づき手を握る愛ちゃんに、リュックさんの表情も和らいで
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by ST-G | 2011-11-30 12:27
となりの神さま~242人目~
希望の花

高田小学校にドイツの子どもたちの思いと行動をお届けした後
金さんに案内されてまちの中に出てみました
本当に何も残っていないのです
家もお店も会社も公共の建物も、何もかも流されたのです
「がれき」は、ようやく分別されてまとめられてはいましたが
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「がれきと一口で言っても、それは私たちの家、私たちの持ちものの一部なんですよね」と、
金さんはつぶやきます
現在の仮設陸前高田市役所
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震災前の市役所
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海岸沿いは地盤沈下のために、海がすぐそこまで来ています
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恐くてなかなか海岸の近くまで行かれない、という住民の方の声を聞いて
そこに花を植えることで少しでも安心していただければ、と設けられた花壇
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130人もの人たちが力を合わせて
たくさんのビオラとチューリップの球根が植えられました
被災地を花で元気にしたい、と発足した活動「岩手希望の花」(代表吉池泉)が
全国に呼びかけて多くの支援を得、地元の方々と一緒に植えました
予定していた花壇を植え終わっても、「もっと植えたい」と
今度は地元の方々が率先して、俄かに土と縁石を運び込んで花壇を作り続けたそうです
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by ST-G | 2011-11-26 18:17
となりの神さま~241人目~
日本の子どもたちのために走るドイツの子どもたち

陽子さんは、ドイツ人の旦那さんとドイツに暮らして30年
ふたりのお孫さんが通う小学校の子どもたちは
震災に遭った子どもたちの力になりたい!
そのために何ができるだろうか、と話し合った
「スポンサーラン」を思いついた
デユッセルドルフにあるベンラート城小学校での話である
お城の周りを走って、走った分だけお金を集める、というのが
「スポンサーラン」の仕組み
園芸療法の視察でイギリスに研修に行った時
福祉施設の活動資金集めに、こうしたチャリティランニングの話を聞いたことがある

かくして、1年生から4年生まで(ドイツでは、5年生からは高校まで一貫となる教育システムの中に組み込まれる)の子どもたち70人が、5月27日の放課後走ることになった
お城の池の周り1周約650m
1周走ると2ユーロと決め、子どもたちはスポンサーを探した
大半は、おじいちゃんとかおばあちゃん、そしてご両親だそうである
「スポンサーラン」の当日は雨模様
にもかかわらず、多くのスポンサーが応援にかけつけた
いちお1時間半という制限時間を設け、子どもたちは一斉に走り始めた
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制限時間を目いっぱい走った子
自分の体力以上に倒れるまで走った子

一周一周を数える担任の先生たち
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このままではこちらの財布が危うい、と、スポンサーが心配するほど
子どもたちは頑張った
お腹も空いたよね
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そして、4000ユーロ集めた

さて、どこに寄付しようか
大きな組織ではなく、顔の見える団体に直接渡したい、と子どもたち?教師?は思った

大会後の誇らしげな子どもたち
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そこで、日本につてのある陽子さんに白羽の矢があたる
陽子さんは、大学時代の友人に話を持ちかける
その友人が、東京に住む私の友人川津さんであった

子どもたちが精一杯身体を張って集めたお金
大切に子どもたちの「走り」を伝えたいと思った
そして、陸前高田へとつながった
陸前高田へと導いてくれたのは、「一本松」だった
7万本あったとされる松の中で唯一津波に流されずに生き残ったあの一本松
復興のシンボルとして、まちの人たちの希望を一身に受けとめたあの一本松
この一本松の再生に関わった弟の紹介で
陸前高田の教育委員会の金さんとつながることができたのである
しかも、金さんは東和町の教育委員会にも3年在職された方だった
私が東和町に移り住んだ時期と重なる部分があって
始めて会った気がしない方だった

そして、陽子さんの一時帰国に合わせて、私たちは陸前高田を訪れることにしたのである
.....続く.....
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by ST-G | 2011-11-22 21:13
となりの神さま~240人目~
いのちの約束

「今?今がいいですか?」
下校時の小学校の校庭で、5年生くらいの女の子の集団
用事を済ませて帰ろうとする私に投げかけられた唐突な質問
「???」
「今日と明日、どっちがいいですか?」と言い換えるその子
「今日がいい」と答える私
「そうですよねえ。今日ですよねえ」とその子
そして、傍らの子に「やっぱ、ほら今日だよ、今日!」
ピンと来るものがあった
「告白でもするの?」と私
図星だった
「告白するなら今だ」とその子はしきりに友達を説得していたらしい
そこに、私が通りかかった、という訳

カメラを向けると、さあっと周りから子どもたちが寄って来て
思いっきりの笑顔を見せてくれる
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ひとりの男の子も唐突だった
「石けってた。ブアーンと大きく飛んでった」と
石が飛んで行ったであろう方向を指さして
どれだけ大きく飛んだか、何度も何度も教えてくれた

ここは、陸前高田市立高田小学校
震災前は、街の建物の影に隠れていた海が
今では、露わに見渡せるようになってしまった高台の学校のグランドで
子どもたちは元気に遊んでいる
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笑いかける子どもたちの目は澄んでいた
あちらからも、こちらからも「こんにちは」と挨拶してくれる

「子どもたちは一生拭いきれない傷を負ってしまいました。
今までは、子どもたちにとって楽しいこと、楽しいこと、と思ってやってきましたが、
これからは、少しずつこうした傷と向き合わなければならない、と思っています」
と、校長先生は静かに語っていらした

「校長室に行ってもいい?」と聞く子どもたちに向けられる校長先生のまなざしは優しい
(先生のご自宅も流されてしまった)
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深い悲しみ、不安、恐怖、痛みを抱えながらも
いのちは生きようとしている、と感じた
いのちは前へ前へ進もうとしている、と感じた
それが「いのちの約束」なのだろうか

私と高田小学校をつないでくれたのは、ドイツの子どもたちだった
...続く...
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by ST-G | 2011-11-21 20:01
となりの神さま~239人目~
みなぎる感性

今年も埼玉県立杉戸農業高校に行ってきました
園芸科一年生の生徒さんたちに、1コマ目は園芸療法の講義
2コマ目は、生徒さんたちが自分で作った押し花や押し葉を使った
ランチョンマット作りをしました
講義の中で、先月の花っこクラブの種の額絵作りの様子と
それぞれの作品に題名をつけてもらったお話しさせていただきました
「これは面白いかも!」と担任の中田先生が思ってくださって
その後のランチョンマット作りにさっそく「題名つけ」を取り入れてくださいました
楽しそうに取り組む生徒さんたち
驚くようなデザイン力を発揮する子
緻密な職人芸を披露する子
自分なりの物語を秘めた作品を作る子、などなど
私も先生たちも、普段あまり触れる機会のない生徒さんたちの感性に
新鮮な驚きと喜びを感じたものです
先生からは、今回の「授業は一人一人の生徒に目を向け、コミュニケーションや能力を引き出す力があります。教員の視点からでも大変勉強になるものでした」という感想をいただき、
生徒さんの感想の中に、「面白い」や「楽しかった」というものの他に、「型にはまった授業ではなく、自由にできるところが自分に合っていた」という感想もいただき、また来年が楽しみになってしまいました。

授業終了のチャイムがなっても作品作りが続きます
樹の葉の間を縫うように落ち葉が舞う作品が秋らしい
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はあ~い!どんなもんだい!
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by ST-G | 2011-11-18 19:30
となりの神さま~238人目~
天使の衣

冷え込みの夜を経て、天使が庭に舞い降りました
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光の中ですっかり溶けてしまった天使の衣ですが
その思い出は羽根に託して行きました
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天使の羽根に見守られて、嬉々と泳ぐ愛南です
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by ST-G | 2011-11-17 23:58
となりの神さま~237人目~
サンクスのお兄ちゃん

昨日、花巻市の年金事務所に行きました。
夕方行ったので、5時と言っても事務所を出た時はすっかり暗くなっていました。
あまり道に詳しくない私は、もう帰るだけだからと、軽い気持ちで適当に道を曲がっってしまいました。
これがいけません。
何だか変な方向に向かっているようでした。
市内といっても暗いのです。
これは、節電?それとも、もともと?
私の冴えた?勘に頼っているうちに、どんどん心細くなります。
UFOにさらわれてもおかしくないくらい暗いのです。
もう、自分がどこにいるのか見当もつかなくなりました。
止まって、ナビをセットすることにしました。
一生懸命自宅の住所を入力します。
でも、その後がわかりません。
どうしたら、ナビにこの住所でいいよ、つまり「決定」と教える事ができるのでしょうか。
そのためのボタンが見つからないのです。
何度も何度もやり直しましたがだめでした。
「困った時の明日香さん」です。
電話しました。
答えは、「難しくないよ。『決定』のボタンを押せばいいんだよ」
でも、そのボタンがないのよ!
ずっと前にやったときに、確かに私もそんなボタンを見たような気がするのですが、
昨日はそれが見つからないのです。
こんなこと言うと、誰も信じてくれないかもしれませんが、
時々、こうして神隠しに合ったように、物がこつ然と姿を消す?ことが起こります。
明日香の助言も空しく、ナビに行き先を教える事ができませんでした。
明日香は、電話の向こうで笑いをこらえています。
そこで、苦肉の策です。
行き先入力パネルの「自宅」を押してみました。
画面がさっと変わり地図らしきものが表示されて、ナビは涼しげな声で言うのです。
「道案内を開始します」と。
「自宅」が登録されてたから?こんなにスムーズに行くの?
でも、その「自宅」とは、埼玉の「自宅」なのですが。
私の帰りたいのは、東和町の「自宅」です。
ナビは、まず最寄りの高速のインター「花巻南」を示します。
そして、到着予定時間は、「23時45分」です。
泣きたいやら、笑いたいやら...
でも、ふと思いつきました。
花巻南のインターまで行けたら、そこからの道順は知っている、と。
そこで、気を取り直してナビに従うことにしました。
花巻南のインターに近づくにつれ、ようやく見なれた景色になってきて、
「しめしめ。これで帰れるぞ」と、思いきや、この道を通い慣れていたのは数年前の事。
途中からやっぱりわからなくなります。
あ~あ、UFO地帯がもっともっと広がって行く!
そこに助け舟。
コンビニ「サンクス」の灯りが煌々と光ります。
入りました。
「いらっしゃいませ」と気持ちよく迎えてくれるお兄ちゃんに
「すみません、東和町に行きたいんですが」と聞きます。
「あっ東和町ですか。少々お待ち下さい」と、
花巻市観光案内所発行の地図を広げて教えてくれます。
何度も何度も道順を確認する私に、
「よろしかったら、このコピーさしあげましょうか」とお兄ちゃんは言ってくれます。
勿論、うなづく私。
お兄ちゃんは、レジからコピー代の10円を取り出します。
「あっ、お金持ってきます」と私。
「いいえ、大丈夫ですよ」とお兄ちゃん。
かくして、お兄ちゃんは、お店のコピー機で地図をコピーして渡してくれたのです。
そして、私は、地図を頼りに、と言うより、お兄ちゃんの説明をしっかり頭に入れて、
無事埼玉ならぬ東和町の自宅に帰ることができたのです。
いつもなら30分の道のりが1時間半かかり、私はすっかり疲れてしまいました。
帰宅して、リュックさんに私の冒険談を語りますが、苦笑しながら、
「はい、はい」と聞き流すように聞いているリュックさんでした。
出合ったのがUFOではなく、サンクスのお兄ちゃんでよかったな、とひとり満足げな私でした。
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by ST-G | 2011-11-16 09:01
となりの神さま~236人目~
「緑の党」

15日付けの東京新聞に、緑の党のことが大きく記事にでていたそうです。
日本ではあまり耳慣れない党ですが、ドイツではしっかり定着し、ベルギーでは
エコロジー党という名称ですが、私がベルギーに住んでいた頃(25年前)から活躍している党です。それが、この日本でも生まれるのかしら、と思うと、ちょっとワクワクしてしまいます。以下、東京新聞の記事をそのままご紹介します。ちょっと長いですが。
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「緑の党」根付くか
須黒奈締みどりの未来共同代表に聞く
経済主義にサヨナラ 13年参院選「世論味方 2,3議席は」

宮城県議選などで脱原発を唱える新顔が躍進する中,国政レベルで原発阻止を掲げる新党「緑の党」の設立準備が進んでいる。
2013年の次期参院選挙に挑む予定で、幅広い結集を呼びかける第一回のフォーラムが20日、東京都内で開かれる。
欧州のように「緑の党」は今後、日本に根付くのか。
母体となる「みどりの未来」共同代表の須黒奈緒・杉並区議(32)や識者に聞いた。(鈴木泰彦、上田千秋)

「福島原発の事故後の世論は脱原発です。2議席か3議席は獲得できるのではないか」
日本版「緑の党」で臨む意向である2年後の参院選について、須黒氏はこう手応えを語る。

脱原発に取り組む地方'議員らでつくる「みどりの未来」は、2008年.11月に発足した。
1990年代から連携して活動してきた地方議員たちの「虹と緑」と、中村敦夫元参院議員が立ち上げ04年の参院選に挑んだ「みどりの会議」を引き継いだ「みどりのテーブル」とが合流した。
会費などで活動を支える会員、サポーターは計500人。
参加している自治体の首長や議員は65人を数える。

須黒氏が政治の世界に、足を踏み入れたのは04年の参院選。
イラク戦争反対運動で知り合った仲間が「みどりの会議」の候補者となり、その応援をしたのがきっかけ。
NGOでも活動し、07年に「社会の構造の根本を変えなければ問題は解決できない」と杉並区議選に挑戦し(27歳で初当選した。
2期目の今は区政にかかわりながら、20日に開くフォーラムの準備に飛び回る。
「みんなでつくろう!緑の党」のタイトル通り、参院選をにらんだ「緑の党」の旗揚げ準備のための集会だ。
非戦や脱原発を掲げる「緑の党」は70年代以降、欧米で誕生。欧州議会では数十人の議員が活動。
とくに脱原発にかじを切ったドイツでは勢いを持ち、連邦政府の政策転換に大きな影響を及ぼした。
日本でも国政に登場し、キャスチングボートを握り、環境優先や脱成長、社会的公正などの政策を実現させようというのが当座の目標だ。

「これまでは経済成長至上主義の前提のもとで、いのちや暮らしが議論されてきた。根本にあるのは、経済が成長すれば幸福になれるという考え。
まず、人のために経済はあるという原点に立ち戻らないといけない」
原発はそうした経済成長神話の象徴だと言う。
「燃料であるウランの採掘時や、平常運転時であっても、労働者の被ばくという犠牲のうえに成り立つのが原発。ともにサヨナラしなくては」

責任を持って国民自ら決断
原発をどう扱うか、方針を決めるにあたっては国民投票も考慮する。
「自分で意思を表明して何かを決めるということが日本ではなかった。人を選ぶだけで、個別の政策について直接意見を言える場がなく、『お任せ民主主義』だった。だから原発についても知ろうとしなかったのではないか。『参加する民主主義』も『緑の党』の大きなテーマ。自分たちで決め、その責任を負わなくては」とアピールした。
「緑の党」は来年夏に旗揚げし、参院選で十人以上の立候補を目指している。
比例代表ほか、大都市部では選挙区への候補擁立も視野に入れ、市民団体やNGOとの連携を探る。
別に「緑の党」の運動を表明している人類学者の中沢新一氏(61)とは協力していくことで合意しているという。
だが今の選挙制度で小政党の挑戦が不利なことは承知している。候補一人の供託金が比例代表で六百万円、選挙区で三百万円。選挙資金は最低でも一億円は必要となる。
須黒氏は「欧米は供託金がない国が多く、英国やカナダは7万円ほど。
「千円の十万人カンパ運動で資金の壁を乗り越えたい。供託金を含め誰でも原発は即時全面停止選挙に出られる制度に見直したい」。
「脱原発依存」や「減原発」を語る野田佳彦政権については「原発ゼロをめざすというゴールや政治意思を明確にしていない」とバッサリ。

再生可能エネ 積極的に促進
同じように「脱原発」を掲げる野党と競合することになるが、差別化はできるのか。
「ほかの政党は一定期間を置いているが、『緑の党』は再稼働もさせない即時全面停止だ」と言い切る。
原発維持派からは、「脱原発」を進めればその代替となる火力発電所の稼働コストがかさむという指摘が出ているが「一時的に燃料コストの負担が増えても、安全を最優先すべきだ。再生可能エネルギーでの取り組みは日本では遅れているが、新たな成長が見込める分野で、積極的に取り組むべきだ」と主張する。
過去、「みどり」を旗印にする政党などが国政選挙で伸びなかった。
その理由を「小泉純一郎政権の04年の参院選時、経済はなんとなくうまく.いっているように皆感じていて、代替案を訴えても浸透できなかった」と分析する。
それが福島の事故を経験した今、状況が変わった、とみる。

「原発の危険性に疑問を持ち、自分自身に突きつけられた問題だととらえる人が増えた。危機意識が2年後の参院選までになくなることはないでしょう」
震災や原発事故で延期され、9月に行われた福島県郡山市議選(定数40)、では、トップをはじめ三議席を「みどりの未来」の会員が占めた。
「ドイツの『緑の党』も、初めは『変なことを主張する人たちが出てきた』『伸びていくはずがない』と,とらえられていたと聞く。新しい政党が出てこないと民主主義は活性化しない。無党派などの受け皿として,理念を訴えていきたい」

野党との差別化、具体策カギ
日本でもこれまで、「緑の党」のような組織が何度か結成されたが、いずれも数年で事実上、解散・消滅している。
ドイツで大躍進を遂げるなど、欧州を中心に先進国各国で注目を浴びながら日本で定着しないのはなぜか。
「欧州と日本とでは政党のあり方が違う」と指摘するのは、早稲田大の坪郷実教授(比較政治)だ。
「欧州は政党によって政治理念が明確に分かれていて、『緑の党』が出てきた時に『新しい争点』だとして受け入れられた。日本では、『緑の党』が唱えるような政策は既存の各政党の議員も訴えている。そうした状況では埋没してしまう」
そして「これから何度も政権交代を経験して政党のあり方が変わってくれば可能性はあるが、現段階で特定の政策を訴える小政党が力を持つのは簡単ではない」と話す。
岩手大の丸山仁教授(政治学)も「環境問題の重要性は有権者の間に薄く、広く浸透するもの。(死票が多い)小選挙区中心の日本の選挙制度では、小政党が台頭するのは難しい。米国でも英国でも、単純小選挙区のところは『緑の党』が力を持っていない」と明かす。
今後、「緑の党」が勢力を伸ばす可能性については「脱原発は社民党も共産党もすでに言っていること。うまく差別化できないと簡単にはいかないだろうし、これからは具体的な解決策が求められる。そこに対応できるかどうか」とみる。

その一方で「メッセージがはっきりしている環境政党という選択肢があるのは、有権者には意味があること」とし、こう唱えた。
「最近の脱原発のデモには、もともと政治的な動きをしていた人たちだけではなく、普通の市民も加わっている。既存の政党に不信感を抱いている無党派層や彼らに、名前だけの新党ではなく、『自分たちの声をちゃんと議会に伝えてくれる政党だ』と思わせられるかどちかが勝負の分かれ目だろう」

11月20日(日曜日)の3.11後の暮しと子どもたちの未来を考えるフォーラムがあります。
お時間のある方,ぜひご参加ください!

「みんなでつくろう!緑の党」
■日時:11月20日(日) (開場12:30)午後1:00~4:30
■会場:YMCAアジア青少年センター(地下ホール)
    JR水道橋駅東口徒歩5分 TEL:03-3233-0611
    地図→http://www.ymcajapan.org/ayc/jp/map1.htm"
■参加費:1000円 (みどりの未来会員・サポーター700円)
      中学生以下無料、経済的に厳しい方の割引あり
*事前申込不要
*報道自由(ネット中継・撮影・録音可)
■主催:みどりの未来

・・・・・ プ ロ グ ラ ム ・・・・・・・・・

1.基調提言 「2013年 緑の党が政治を変える」
 〈みどりの未来共同代表〉すぐろ奈緒 杉並区議会議員
2.パネルディスカッション ―基調提言を受けて―
① 経済成長神話にサヨナラ 脱成長こそ環境と雇用・生活を守る
 飯田哲也 環境エネルギー政策研究所所長『北欧のエネルギーデモクラシー』
 満田夏花 国際環境NGO FoE Japan、原発・エネルギー担当
 松本 哉 リサイクルショップ「素人の乱」店主、『貧乏人の逆襲!―タダで生きる方法』
 星野 泉 明治大学教授授(財政学、地方財政論)、『スウェーデン高い税金と豊かな暮らし』
 〈みどりの未来共同代表〉中山 均 新潟市議会議員

② サヨナラおまかせ民主主義 大事なことはみんなで決めよう
 平田仁子 環境NGO気候ネットワーク東京事務所長、『地球温暖化防止の市民戦略』(共著)
 白井和宏 緑の政治フォーラム・かながわ 『緑の政治ガイドブック(仮)』(訳書、近刊予定)
 畑山敏夫 佐賀大学教授授(政治学)『フランス緑の党とニューポリティクス』
 〈みどりの未来運営委員〉渡辺さとこ 前香川県議会議員

★ゲストスピーチ
 ジルビア・コッティング=ウール
   ドイツ連邦議会議員、緑の党 原子力・環境政策スポークスパーソン
 稲村和美 尼崎市長、前みどりの未来共同代表

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【ユース企画】トークイベント
「若者目線で考える  3.11後の新しい政治のカタチ」
日時:11月20日(日)午後5:30~7:15
会場:YMCAアジア青少年センター(地下ホール)
ゲスト:ジルビア・コッティング=ウールさん
     稲村和美さん
参加費:500円
*終了後、懇親会予定

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ジルビア・コッティング=ウール議員 全国講演ツアー
■福岡 11月18日(金)
■大阪 11月19日(土) 13:00~18:00
会場:梅田アクトスリーB室   JR大阪駅から徒歩6分   
主催:みどりの未来 共催:みどり関西
参加費:1000円 (みどりの未来会員・サポーター700円)
    中学生以下無料、経済的に厳しい方の割引あり (※ 事前申込不要)

■東京 11月20日(日) 13:00~16:30(開場12:30)
会場:YMCAアジア青少年センター(地下ホール)(詳細は上記参照)

■新潟 11月21日(月) 18:15 ~
会場:新潟ユニゾンプラザ(新潟市中央区上所2-2-2)
主催:みどり新潟 連絡先: 中山090-1541-4798

■千葉 11月22日(火) 18:30~
会場:柏市中央公民館(市役所隣教育福祉会館内 柏5-8-12)
主催:みどり千葉

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by ST-G | 2011-11-15 20:56
となりの神さま~235人目~
「森に行って収穫の秋を味わおう」

今月の園芸療法の活動のテーマのひとつです。
サツマイモの収穫あり、試食あり、秋の山の恵みあり、
思う存分に楽しもう、という活動です。
テーブルの上に盛り上げた落ち葉の中に、栗、クルミ、ドングリ、モミジバフウの実、
松ぼっくり、サイカチの実、前の週に収穫したサツマイモなどを忍び込ませておきます。
表面には紅葉をまき散らします。
森の中に分け入るように、両手を落ち葉の山の中に入れて森を散策します。
見つけた宝物は、大きなホウノキの葉にのせて飾ります。
落ち葉のカサカサという音が耳に心地よく響きます。
この落ち葉で「焼き芋」したくなります。
さあ、森の散歩から帰ってきたら、スイートポテト状に仕立てたサツマイモを
ホットプレートで焼いて食べましょう。
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川口のデイサービスでの活動風景です。
この日、目下日本園芸療法研修会で園芸療法勉強中の森さんが見学にいらっしゃいました。
森さんの了解を得て、いただいた感想をご紹介させていただきます。
この日の活動の様子をとても豊かに語ってくださっているものですから...

「とても明るく活気あるあの施設に伺えただけでも良い経験になりましたし、
那須や岩手から運ばれた自然の豊かさに触れ、それが人を自然に動かすこと、
また、自ら育て収穫したお芋を調理するのは、ただ味わう楽しみがあるだけでなく
『振舞う』マジック!?により、さらにとてもあたたかく喜びに満ちた時間になることなど
たくさん体感させて頂きました。
~中略~
自分で作ったものを食べる喜び、作ったものを人に振舞う喜び
ああ、人ってこういうことのために生きているのだなあと思ってしまいました。
Tさんの、スイートポテトが出来上がり、一口食べてこちらを見て、
そんなにお顔の表情は変わらないながらも、嬉しそうに食べていらっしゃるのが
とても伝わって来て、私も笑顔で返すと、また一口食べてはこちらを見て下さり・・・
余りおしゃべりにならない方かと思っていたら
『買ってきて食べるものよりこういうものの方が美味しい』としっかり仰られるので、驚いてしまいました。
これもきっと、ただ目の前に出されたものを食べるのではなく、
自分で握って潰し、丸めて焼いて・・・と、自分が作ったものだったからかもしれません。
お風呂に入れてもらったお礼にお芋を食べてもらいたいとずっと待っていた男性も、
そこまで言われても一口食べては『後は○○さんが食べて』とさらに気遣う職員さんも
とても素敵でした。
人のために生きることが喜びとなる、そんなシンプルだけれど何より大切なことを
ジンジンと感じることができました。
それから、帰りの車の中で、グロッセさんがおっしゃられた、
『日本には行事や四季があるから園芸療法が向いている』というお言葉も心に残りました。
小さい頃に自然が身近にあり、『農家だったから、お母さんがお芋をたくさんふかしてくれた』など、様々な体験をたくさんしてきたからこそ、あの場で色々よみがえるものがあったのだと思います。
だんだん自然が生活の中から薄らぎ、昔からの行事が行われなくなってくると、
年を重ねて行ってから、思い出としてよみがえらせられるものが少なくなるのでは?と考えると、小さい頃にいろいろな経験をすることはとても大事なのだなあと思いました。」 
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by ST-G | 2011-11-09 11:25
となりの神さま~234人目~
2643日座りこみを続ける女性たち

「原発はいらない福島の女たち」に賛同し、通産省の前の座り込みに参加したわけですが、お昼頃、知り合いになった年配の女性二人が、
「それでは、私たちはこれで失礼します。これから国会議事堂前で座るんです」とおっしゃるのです。
えっ?何のために?
「辺野古の基地反対のためですよ。そっちは人が少なくて、私たち二人がいかないとあまりにも寂しいんですよ。こっちから少し分けてもらいたいくらい」と、うらやましそうな視線をちらり。
「私たちもお手伝いに行きますよ」とつい言っちゃいました。
だって、こんな年配の方たちに寂しい、と言われては黙っていられないでしょう?
まあそんな訳で、その日一緒に参加した博ちゃんと、午後は国会議事堂に引っ越すことにしました。
指定された場所に着いて見ると、確かにひっそりとしていました。
f0213192_22254565.jpg

ここに掲げられている数字を見て、鳥肌が立ちました。
座り込みを始めて、今日で何と「2643日目」なのですよ!
(現地辺野古では、反対運動を始めて2748日目になる)
一番長く続けていらっしゃるのは、83歳のご婦人です。
76歳のご婦人は3年前から始めたそうです。
毎週月曜日と木曜日、8年間です。
雨にも負けず、風にも負けず...70~80代のご婦人方は淡々と休まず続けているのです。
通りかかる人の反応はあまりありませんが、この日はひとりの外国人男性が立ち止まって話を聞いてくれ、沖縄に20年暮らしたことがあるという女性がカンパしてくれました。
f0213192_22173542.jpg

そもそも何がきっかけで座ることになったのでしょうか?
おばあさんたちはキリスト教女性の会のメンバーだそうです。7~8年前に、日韓キリスト教女性の会を日本で開催することになって、日本にも韓国にも米軍基地があるのだから、米軍基地のあるまちで会を開きたい、というのが韓国の人たちの希望だったそうです。そこで、辺野古が選ばれました。おばあさんたちも初めて辺野古を訪れ、基地の問題を肌で感じることになります。耳をつんざく騒音に度肝を抜かれます。「本当は東京でも座り込みをやりたい。でも、東京まで出かけていくお金も時間もない」と語る辺野古の人たちの声にすぐ反応します。「東京なら私にもできる」と。
f0213192_22162260.jpg

淡々と語り、淡々と座る何でもないようなおばあさんたち。
でも、原発の問題にしても、沖縄の問題にしても、強い意志に支えられて確固たる洞察と行動を怠らない生き方をされている、と思いました。
76歳と言えば、「27740日」、83歳と言えば「30295日」
j雨にも負けず、風にも負けず...
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by ST-G | 2011-11-07 22:17



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