晴れた日のモミジバフウ
新緑の葉っぱはヒラヒラと輝いて
うっとり見上げていると、
通りかかった自転車のおじいさんが、
自転車を止めて一緒に見上げる
何もない、とわかってまた自転車へ
「何か見えますか」と背中から声をかけてくるおじさんがもうひとり
「いえ別に。ただあんまり立派なので...」ともじもじ答える私
「10年前と較べるとこの辺も変わりましたよ。もっと緑が多かった」と、
そのおじさんは自転車から降りて話し出す。
「売れないもんだから、こんな大きいのはみんな切られてしまってなくなった」
とまで付け加える
私は、体がピクっとした
モミジバフウさんにも聞こえてしまったのかな
申し訳ないことしたな