リュックさんの退院
リュックさんが、2か月ぶりに我が家に帰ってくる
この間、私の日常は病院へ通うことだった
今日リュックさんが帰ってくると思うと、
晩御飯は何を作ろうか、何が食べたいかな、と考える
こうして、当たり前にあった日常に戻っていくんだな
龍太は、迎えに行く車を掃除し、
明日香は迎える家を掃除する
家庭の日常は、こうやって
「いのちを守る」ことの周りで巡り巡る
ずっとそうだったし
これからもそうだろうし
そうあって欲しい、と思う
「守るいのちがある」のだから
喪失と気づきが繰り返し、繰り返し織り込まれ
その結び目に「感謝」を灯しながら
「生きていく」がまた一歩前に押し出されて行く
帰宅する前に、病院の近くで見つけたベルギーカフェ「ルパン・コティディアン」で腹ごしらえ