ひとりひとり違っていい
一昨日の夜は、東京で龍村仁さんの講座でした。 今回の登場人物は、地球交響曲第5番の草木染め染色家石垣昭子さん。 西表島に住んでいらっしゃいます。 石垣さんは、こんなことを言っています。 「こういう色に染めたい、と思うと挫折しますよね。自然のものなので、一回一回違うんですよ」と。 この場面を受けて話された龍村さんの言葉が、とても印象に残りました。 「毎回同じ色に染めようと思うと化学染料に頼らざるを得なくなる。草木染めは、自然の摂理に従って行うものだから、そのときの環境によって一回一回色も違ってくる。しかも、自然からいただく材料には毎回限りがあるから(命を根絶やしにしないために)、大量に作るわけにもいかない。質的にも量的にも『みんな平等に』を目指すと、そのためにどんどん色々なものを消費しなくちゃならなくなる」と、こんな趣旨のお話だったと思うのですが。 昨日、新幹線の窓から見える景色をぼーっと眺めながら、このお話を反芻していました。 私たちの日常生活にも当てはまると思ったのです。 ひとりひとり違っていていいはずなのに、「みんな平等に」という、一見民主的に見えるこうした考え方は、もしかしたら、欲望をどんどんエスカレートさせ、エネルギーの浪費につながるのかな、とつらつら思ったのでした。 「ひとりひとり」を色々置き換えてみると..... 「家庭家庭違っていい」 「地域地域違っていい」 「民族民族違っていい」 「宗教宗教違っていい」 「国国違っていい」 エネルギーの中身も随分多様に見えてきます。 較べるも、妬むも、競うも、争うも、闘うも、奪うも、支配するも、エネルギー 消費すればするほど、 心を疲れさせ、身体を壊し、命を奪ってしまう破壊的なエネルギーになってしまいます。 すると、「違っていい」は、省エネの合=愛言葉になるかも、と思ったのでした。
by ST-G
| 2012-02-15 08:53
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