からすのお墓
先日、温泉の庭のメンテに入る前に庭を一回りしていたとき
園路に、首をけがしたからすさんが死んでいました
私は、そんなからすさんを拾ってあげる勇気がありませんでした
悟史君に聞いてみました
「悟史君、からすが死んでいるんだけれど、悟史君は拾えるかな」
「やってみます」と悟史君は言ってくれました。
ビニール袋を用意した悟史君と私は、からすの所まで行きました
悟史君は、からすを見ると、
「了解です。からすを拾ってこの袋に入れます」と言ってくれました
その後、ふたりで埋める場所を確認して、
悟史君に埋める仕事もお願いしたのです
午前中の作業が終わって、悟史君が埋めてくれた所を見に行きました
そこに、悟史君が近寄ってきます
「お墓らしく、石をひとつ置いておきましたよ」
「?」
そうなんです。
悟史君は、お墓の印として小さな石を置いてくれていたのでした
かなわないな、悟史君のこの気持ち